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悪役令嬢、第3王子でも
クレアの目の前で、1人少年が膝をついている。
片手には花束を持ち、
「エリー」
「はい」
「エリーのお陰で、王族という空を抜け出し、沢山の知ることが気出た」
「それは、あなたが努力した結果ですわ」
彼はエイダー。
第3王子である。
「エリーがいなかったら、きっと今みたいに皆で笑うことができなかった」
「それは分かりませんわ」
「……エリー。もっと、僕に未来を見せて欲しい。好きだよ。婚約してくれない?」
「お気持ちは非常に嬉しいですわ」
エリーはお決まりの台詞を言う。
そして、
「申し訳ありませんが、お断わりさせて頂きますわ」




