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悪役令嬢、不安を抱く雰囲気
1日。
また1日と過ぎていき、
「お久しぶりですわ」
「ああ。久しぶりだね。エリー」
「で?呼び出しは何の用件ですの?」
「……大事な話が合ってね」
アロークスは笑う。
その目は、本当は理解しているんだろう?という問いかけの気持ちも込められていた。
だが、エリーは何も知らないという風に笑みを浮かべて誤魔化した。
「まあ、まずは食べようか」
「そうですわね。冷ましてしまうと勿体ないですわ」
「そうだね」
なんとも気まずいような雰囲気。
そんななかで食事が始まる。
この雰囲気は、この先の展開へ不安を抱かせるようなものだった。




