3224/3881
悪役令嬢、伝えておかなければ
アロークスから呼び出しを受けた。
呼び出された場所は、人気の少ないレストランの一室。
まだ数日掛かると伝えてあるので時間はあるが、
「エリー様にしっかりと伝えておかないといけないわね」
「だ、だね!」
「本当に何なんスかね?」
「何だろうな」
友人達は分かっていない。
その理由は、エリーの婚約をしらない。
アロークスなどの一部がエリーに好意を寄せていることはなんとなく気付いている者もいるが、流石にエリーの婚約までは情報を仕入れられていない。
「良いことだと良いんだけど」
「だねぇ」
「あんまり変なことはおこってほしくないッスね」
「そうよねぇ」




