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悪役令嬢、隠された本心
カヤの相談に乗ったクレア。
カヤが何かエリーを倒す方法を思いついたようだが、
ーー問題無いわね。
「じゃあ、頑張って」
「は、はい。……師匠、エリーが倒れると困るんじゃないんですか?」
「困るわよ。でも、困るかどうかはカヤが出す条件次第なところもあるわ」
「あぁ~。私が良い条件を出せば師匠も……」
クレアは全く慌てていない。
奪われても問題はないのだから。
……と言うわけではなく、
「エリー様がタオされるというなら、必然的に国が大きく動くわ」
「つまり?」
カヤは言いたいことがなんとなく予想できたようで、苦笑いを浮かべている。
クレアが言いたいことは、
「稼ぎ時、ってことよ」




