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悪役令嬢、諦めていた手段
エリーを倒す方法。
それは、交換条件を出すこと。
もっと具体的に言うならば、
「エリー様だって、貴族の家の人間よ」
「ですね」
「なら、家や国のためになる事には逆らいにくいとは思わないかしら?」
「っ!」
カヤは目を見開く。
それは斬新な発想だったからと言うことではなく、
「私も考えましたけど、国を操るのも家を操るのもエリーの方が得意じゃないですか!」
カヤも考えたことがあった。
ただ、成功するとは思えなかった。
だからこそ選択肢から外されていたようだが、
「それは、自分が無傷であることを前提にしているからよ」
「っ!?」




