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悪役令嬢、強すぎる
王子殿下。
その内の1人であるアロークスは、昨年度の大会で優勝している。
そんな戦いがあったとは言えそれが倒せるというのだから、
「え?強すぎません?」
「まあ、学生の貴族様にしては強いわよね」
「い、いや。そういうレベルじゃないと思うんですけど……」
カヤは盛大に頬を引きつらせている。
そんな相手を倒したいと考えているのだから。
「とりあえず、エリー様の暴力的な強さはソンナトコロネ」
「な、なるほど。……仲間を集めて戦った方が現実的でしょうか」
「いや、仲間を集めてもムダよ。エリー様が慢心するとも思えないし、常に護衛がいるわよ」
「……あぁ。じゃあ、暴力での解決は無理ですか」
暴力に頼ってとさ7宇野は無理。
それが分かった。
「じゃあ、次は他の強さを考えましょうか」




