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悪役令嬢、案は思い浮かばない
カヤはまだエリーをタオしたいらしい。
それは構わないのだが、
「全く案は思い浮かんでいないわけ?」
「そ、そうなんです」
「それは何というか……」
「すみません……」
クレアが呆れた視線を送ると、カヤは視線をそらして謝った。
だが、
「いや、謝られても困るんだけど?私としてはエリー様に倒れられると困るのよ?」
「そ、それはそうなんでしょうけど……」
それでも諦められないようだ。
クレアはため息と共に、
「はぁ。分かったわ。まずはエリー様の実力の確認をするわよ」
「はい」
「まずエリー様だけど……」




