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悪役令嬢、物思いにふけりながらも
イトー王国が二分された。
これの目的は、クラウディアに手出しをさせないことだ。
「あの子が、自由にやれると良いんだけど……」
「……どうしました?」
「ん?カヤ?何でもないわよ」
「そうですか?物思いにふけってるみたいでしたけど」
クラウディアのことを考えていたら、一緒にデータを取っていたカヤに心配されてしまった。
クレアは笑顔で大丈夫だと伝えておく。
物思いにふけっていたというのは図星なのだが、
「色々と考えるものは有るわよ」
「まあ、それは分かりますけど」
「それに、ちゃんとデータは取ってるわ」
「そこは信用してますから、大丈夫ですよ」
データは取っていた。
責められるようなことは無い。




