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悪役令嬢、明日も同じだと思わない
リブコールは上手くいかない。
貴族たちからの心証は回復しなかった。
「実に滑稽だ」
「空回りしていますね」
「あまりそこに優秀な人員をつけていられなかったのか?」
「そうだと思われます。貴族たちの護衛で、それ以外にかまけていられないようでしょうから」
優秀な人員は出払っている。
だから、残ったものたちが新しい試みを試し、失敗したわけだ。
「とはいえ、そこまで大きな打撃はなかったがな」
「そうですね。多少辛勝は悪化したでしょうが、それだけです」
「失敗から学び、成長される可能性もあるな」
「しばらくは成功がないと思われますが、中止しておきます」
「そうしろ」
1度間違えたからと言って、次も間違えるとは限らない。
優秀で無いものが、明日もそうだとは限らない。




