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悪役令嬢、お花を学ぶ
誤字報告ありがとうございます!
助かります!!
「このお花はマジックローズ。魔力を流すと、その人の持つ属性によって色が変わるのよ」
母親が庭の花を幾つか解説する。
そんな中で、母親が触ると変色したのがマジックローズ。
最初は赤色だったのだが、母親が触ると水色になった。
エリーは興味が湧いたので、触ってみることにする。
「わぁ!きれい!」
「ふふふ。良い色ね」
エリーは触ると、バラは薄く光った。
エリーの手から、黄色い、いや、黄金に光る花びらが現れる。
持つ人の属性によって色が変わると言うことだったので、エリーの光の加護に反応したのだと思われる。
因みに、ゲームの中でエリーはマジックローズを胸のポケットに挿していたのだが、その色は毒々しい紫色だった。
エリーは紫色に変色させる要因であった、ゲーム内のエリーが持つ『毒の加護』を思い出し、懐かしさに心が揺れる。
ーーん?毒の加護って、確か……
エリーは、大事なことを思い出した。
それは、
ーー『毒の加護』をエリーが貰うのって、初めてのパーティーに参加したときじゃなかったかしら!?




