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悪役令嬢、協力しない勢力
対立を深める王国。
その流れは、片方が独立するのではないかと思えるほどであった。
だが、
「血湯はどちらにも付かないわ」
「苦霞も同意見だ」
「「「なっ!?」」」
支援者達が集まる前で、2人がハッキリと宣言した。
裏組織は、どちらの助けにもならないと。
「ど、どういうことですか!」
「どうもこうもない。当たり前のことだろう」
「私たちはこの国を強くするのには協力するけど、わざわざ内乱とか言う疲弊するだけのことに力を貸すつもりはないわ」
「し、しかし!」
貴族達は食い下がろうとする。
しかし、2人の意思は固い。
「ぐ、ぐぬぅ!」




