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悪役令嬢、実現はできる
帝国はイモート王国の発展を真似ようとしている。
だが、
「無理だろうな」
「ですね」
「状況が違いすぎる上に、問題点を理解していない」
「そうですね。……ただ、実現はできると思われます」
クレアの否定。
そして部下の、
「実現はできる?」
「はい。確認したところによると、研究所にかなり優秀な人材がいるようなのです」
「ほぅ?」
「その者が動けば実現するだけなら可能かと。」
クレアも知らなかった情報だ。
帝国の研究所の人材なんて。
「ただ、彼が得意なのは物作りのみであって、その後を考える能力は高くないと思われますので……」




