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悪役令嬢、勢いが止まりかねない
研究を長いこと続けたクレア。
だが、夜の活動を休むことはなかった。
この研究で忙しかった間にも、情勢は大きく変改している。
「リブコールが動きました」
「ふむ。そう動いたか」
「こちらの活動に影響はありませんが……」
「いや、薬局の影響力の関係で……」
まず、リブコールが動いた。
家にいると争いが起こると言うことで、役人をしながらも家へ帰ることはなくなった。
これによってリブコールが始末されることがなくなり、また屋敷は使わないため重要な書類はない。
「入っていった市民達は罪人となってしまった、か」
「はい。これで一部計画されていた討ち入りが中止となりました」
今までは成功が続いていた。
だが、勢いは一度躓けば、
「とまりかねないか」




