3175/3881
悪役令嬢、見た目と加護の力
クレアは、早速腕輪を狼型のモンスターの脚に嵌める。
すると、
「グルルルルッ」
「ん?何か変わった?」
「とりあえず見た目に変化はないわね」
「じゃあ、失敗ッスか?」
残念そうな顔でギービーは言う。
確かに、目的であった体への影響を出すというのはダメだったようだ。
だが、
「雷の加護を持ってるのに。帯電しなくなったわね」
「あっ。本当だ!!」
「これは、使えなくなったと考えて良いんじゃないかしら?」
目的としていたものとは違う。
だが、成功ではある。
研究成果として出すには、十分な成果だ。




