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悪役令嬢、友人の話を
ギービーの鉄板話。
それを作るとなると、
「どうすれば良いんスか?」
「そうねぇ。まずは、この研究関連から考えてみましょうか」
「分かったッス」
「とりあえず、イメージするのはこの研究が終わった後よ。勿論、成功した後ね」
ギービーが、自分の実験器具を1つ忘れているにもかかわらず目をつむって考え出す。
クレアはそんなギービーに、少し呆れながらも実験器具をつけた。
「今の姿は過去のものになっているわね?」
「そうッスね」
「なら、自分の今姿がネタとして使えるんじゃないかしら?」
「というと?」
ギービーが首をかしげる。
明確なイメージが浮かばないんだろうが、
「簡単な事。どれくらい細い体にはなるか分からないけど「これでも『筋力の加護』持ってるんです。ふんっ!」とか言って、細い腕を曲げてみせれば笑いが誘えると思うわ」




