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悪役令嬢、点数はかなり
カヤは、3年生の時のテストでもエリーに負けている。
だが、
「点数はかなり差を詰められたみたいじゃない」
「そうなんですよ!魔法の方もだんだんと解けるようになってきてて……」
「よかったわね」
「はい!」
点数の差は小さくなってきている。
エリーは満点であるのが当然だが、カヤもそれに近い点数を出せるようになってきている。
「……あっ。そうそう。エリー様と言えば、エリー様の妹のディア様に婚約者ができたらしいわね」
「あぁ~。そうらしいですね」
「婚約の式とか、カヤは行かなかったの?」
「私ですか?行ってないですねぇ」
カヤは首を振る。
それから、少し遠くを見て、
「婚約かぁ。私もいつか…………」




