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悪役令嬢、セカンドなら
イルデからも色々と聞いた。
結果として、
「カヤは攻略する気がない?」
「ん?どうしたクラウン様」
「あぁ。いや、何でもない」
「そうか?」
セカンドが不思議そうにしているが、本当に何でもない。
ただ、カヤが攻略対象の攻略に力を入れていないように感じると言うだけだ。
ーーなんでなのかしら?
「……本当に何でもないのか?」
「ん。本当に何でも……」
クレアはそこまでいって、考える。
下手にこの手の恋愛関係のことを自分で考えるより、
「セカンドは、周りを美女が囲んでいるのに一切好感度を上げようとは考えないことがあるか?」
「…………は?何言ってんだ?」




