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悪役令嬢、間違いなく不満は
ガガーラナの言うことは正しい。
教皇であるイルデは、クラウンのメンバーの1人だ。
ということで、
「……ふむ。なるほど」
「ですので、カヤが不満を感じているのは間違いないかと」
「そうか」
クレアはイルデからも話を聞いていた。
カヤの不満は間違いないとして、
「お前も不満を感じているようだったと報告を受けているが?」
「…………何のことだか」
「クハハッ。何だその間は」
「……何でしょうね」
イルデは誤魔化そうとしていたが、全く誤魔化せていなかった。
恋は盲目なんとやら、である。
「では、聖女に可笑しな行動はなかったか?」




