3151/3881
悪役令嬢、ゆっくりとした
3人での事件。
それの進みは、あまり速くない。
「計測するのに時間がねぇ」
「そうだよねぇ」
「何か計測器の効率を上げたりとかは……」
「それをしても、時間が短すぎるのはデータの信用性がね……」
一人一人。
というか、加護を持つということになっている2人に計測器が取り付けられている。
それぞれ色々と試してみて、加護の力が弱められているかを確かめているのだ。
「これ、終わるんスかね?」
「終わるために、こんな早い時期から実験を始めたのよ」
「そうなんだけどねぇ……なんか、このままだとね」
計測に時間が掛かるため。実験のすすみがゆっくりに感じる。
それでもクレアは、
「地道にやっていくわよ」




