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悪役令嬢、こいつ邪魔
当然と言えば当然なのだが。
涙角に頼っていた貴族は、
「こいつ邪魔だな」
「そうね。こことここも」
「最後には全部消すんだが……優先順位としてはこうか」
「そうね。ただ、ココハ早目に倒したいわ」
順調なペースで数を減らした。
リブコールに頼んだとき異常に速いペースである。
理由は当然、涙角の支援者は苦霞や血湯にとって邪魔だからだ。
「……支援を受けいていた貴族は全て、暗殺されました」
「そうか。……だが、まだ戦えるな?」
「はい!今回で資金は増えました!まだ戦えます!!」
それでも今回の件で、涙角の一時的な収入は増えた。
また戦える期間が少し延びたのである。
「クスリと金で、俺たちは生き残る!」




