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悪役令嬢、国が立ち行かなく
アーネ帝国。
その国の貴族が数を減らしていた。
最近までも貴族が市民に襲われるということはあったのだが、その動きが加速しているのだ。
「は、早く対策を!」
「リブコールを回して下さい!!」
「おい!こっちが先だ!!」
「こんな所で死んでたまるかぁぁ!!!」
誰も死んだ貴族のことを笑えない。
誰もが、明日は我が身ではないかと怯えている。
だからこそリブコールを呼んでいるのだが、
「で、でも、リブコールが付いてたのにあいつは……」
「本当にリブコールは大丈夫なのか?」
リブコールにも疑うような視線が向けられる。
護衛を誰にすべきかというのは、非常に悩ましいところであった。
「このままでは国の運営が立ち行かなくなります!!」




