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悪役令嬢、なくならない突撃

馬車を降りるエリー。

いや、クレア。


そんな彼女には毎度のことながら、


「クレアちゃぁぁぁぁぁんっ!!!!」


「ぐおふっ!?」


「久しぶりぃぃぃ!!!!」


腹部に突撃を受ける。

突撃の後は、グリグリと頭が柔らかい部位に押しつけられる。


 ーーあっ。べつに太ってるわけではないわよ。体が柔らかくてプニプニボディーなだけだから。


「久しぶりね。リム」


「うん!クレアちゃんは春休みどうだった?」


「ん~。……まあ、いつも通りだったわ」


クレアが思い出すのは、クラウディアの婚約。

だが、あんな出来事を言うわけにはいかない。


「リムはどうだったの?」

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