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悪役令嬢、小さな傷なら治る
エステルやシリウスにとってはちょっとした強化。
だが、涙角にとっては大きな変化だった。
「お、俺が復帰できる!?」
「き、傷が治っていく!!」
「まだ、まだ俺は戦える!」¥
「やるぞぉぉぉぉ!!!!!」
傷を負えば、通常は戦うことはできなくなるもの。
しかし、その価値観が変化したのだ。
彼らが教会に行って深い傷を治すことは残念ながら難しいが、
「これでまたナイフを握れる!」
「俺も背中が痛まずに済むな」
「俺も毒が抜けたからな。こっから巻き返してやる!!」
小さな怪我でも戦えない者は多かった。
そういうものたちが前線に出てくるようになるのは、
「死ななければ小さい傷くらい治る!ゾンビアタックだ!」




