310/3881
悪役令嬢、次期国王を完全に掌握する
誤字報告ありがとうございます。
「ロメル。辛いなら、部屋で休んできます?」
エリーは気遣うように言う。
ロメルは大丈夫だというように首を振った。
だが、それもどこか力ない。
エリーは、心配そうな顔を浮かべる。
顔は心配そうだが、
ーーふふふっ!いいわね!この様子なら、私の方に洗脳できそう!
心の中はかなりひどい。
そんなエリーは、作った表情を貼り付けながらロメルに近づく。
そして、
さわっ。
「え?エリー?」
ロメルの頭を撫でた。
驚くロメルをよそに、エリーは優しく撫で続ける。
「ロメル。寂しいなら、私を頼って下さっていいんですのよ」
エリーは優しく語りかける。
ロメルは、顔を赤くしながら静かに頷いた。




