3098/3881
悪役令嬢、イトー王国が手に入る?
エステルとシリウス。
この2人は、クラウンの部下となる事を希望している。
ほとんど部下なのだが、まだ完全に配下に付いていない状態であり、
「2人を部下にする条件は、イトー王国をこちらに渡すことだったか?」
「……そうですね」
「これは……そういうことか?」
今、2つの組織は涙角の方へ進んでいる。
そうして強いものたちを前線へ出しているため、クラウンが進めばあっという間に支配地域を奪える。
というか、そうしやすいように動いているようにしか見えない。
「なるほどな。こう動くことで早々に条件を達成しようという訳か」
「考えましたね」
「うむ」
2人にはほとんどデメリットなどはない策だろう。
部下から疑われるなどはあるだろうが、
「強いものは戦わせているし、2人を殺せるほどの存在はいない、か」」




