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悪役令嬢、わだかまりを少なく
父親がエリーたちの間に入った。
父親はもう十分婚約者達が家の中になじめる状況になったと判断したようである。
ーーもうちょっと1人1人を掘り下げたかったけど……・まあ、その辺は個人間で話す間に理解させようとか思ったのかしら?
とりあえず、エリーはわだかまりを少なくすることに成功したわけである。
その後は適当に家のものたちと話。
夜、
「しっかりとのーさつしてくるんですのよ」
「うん!頑張るよお姉たん!!」
「「「「だから、変なこと教えないで下さい!!!」」」」
クラウディアは婚約者達と寝ると言うことで、最近よく一緒に寝ていたエリーは離れることに。
ーーまだ色々な技術とかのレベルが違うから、私が加護を使って偽物を出してるの気付いてないみたいなのよねぇ。
もう少し訓練方法を考えるべきかなんて思いつつ、夜の世界に飛び出す。
「……ようこそ。クラウン様。お待ちしておりました」
「うむ。何かあったか?」
「何か、と言うほどではございませんが、まずは報告書を」




