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悪役令嬢、間接的に影響を与える
「作戦は成功のようですね」
満足そうに微笑むエリーに、サードが無表情にいってくる。
エリーは深く頷いた。
「そうだな。これで、しばらくすれば影響が目に見えて出るだろう」
エリーはこれからの未来のことを考えて、笑みを深めた。
仮面で顔は見えないが、なんとなくエリーの表情を読み取ったサードは、同じように笑みを薄く浮かべる。
それから2日後。
「どういうことだ?なんでこんなに人事異動が!?」
エリーの父親は頭を抱える。
エリーが思っていたより、影響は早く出た。
貴族や教会が、次々と火傷蜥蜴の人員を解雇していったのだ。
まあ、解雇とは名ばかりで、大半が処刑されている。
ただ、それで国内には少なからず混乱が生じた。
火傷蜥蜴のモノは上のポストにいることが多い。
上の存在が消えてしまえば、混乱が起こるのも当たり前。
その影響は、王宮まで及んでいた。




