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悪役令嬢、妹のための情報収集
「ん?侯爵家の長男?」
良さそうな年上を探すクレア。
まず頼るのは、第1王子のロメルだ。
「そうですの」
「あぁ~。あいつとは確かに学園でも一緒だったし何度かあったことはあるが」
「どういう方なんですの?」
ロメルと候補の1人である侯爵家の長男は年が近い。
だから、人間性などを知っていると考えたのだ。
「性格は悪くないぞ。革新的な発想をする人間ではないが、安定的に結果を出せる」
「へぇ。……まあ、悪くはないですわね」
「……………………」
「……ん?どうしましたの?その視線は」
ロメルから無言で視線が向けられる。
周りの友人たいとも煮たような目を向けてきていた。
「……あっ。もしかして私が今婚約者探しをしているとか思われましたの?」




