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区薬令嬢、焚きつける
明かりのともっていない、暗い屋敷。
そこに、数人の人間が集まっていた。
「あいつは、必ず殺したい」
「そうだな。イルデの後押しになる可能性も高いし、エリーの影響力が強くなりすぎる」
そういうのは、貴族や教会のモノたち。
それを黒い笑みで見つめているのは、
「まあ、いいぜ。俺たち、毒龍が、火傷蜥蜴との敵対を条件にその依頼を受けてやるよ」
元この国の火傷蜥蜴のボスだった男。
彼らは火傷蜥蜴から名前を変え、毒龍と名乗っていた。
「奴らとの繋がりも大切ではあったが、致し方なかろう。我が家は火傷蜥蜴と敵対するぞ!」
「教会も、奴らと手を切ろう」
次々と貴族や教会のモノたちが、毒龍についていく。
そして、それによって毒龍がエリーを暗殺することが決まった。
ーー一応、計画通りになっているわね。
盗み聞きしていたエリーは、作戦の成功を感じた。
最初から、こうなることは予想済み。
というか、こうなるように仕向けたのはエリーなのである。
サブタイトルのミスに気づけたあなたは流石です。




