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悪役令嬢、異世界人の知識が
クラウディアに教えることは多い。
最近は喋ることができるというのが周知されているため、
「下手に異世界人とバレるのはマズいですわ」
「な、なんで?」
「過去の文献を見たところ、異世界人の持つ知識というものは非常に大切にされますの」
「うん?」
そういう割れても、と言った風にクラウディアは首をかしげる。
上手く連想できないようだが、
「なので、聖女のようにどこかしらの重要な期間に守られてイナイ場合は国が保護という名目で知識を全て吐き出させることになりますわ」
「す、全て?」
「ええ。全てですわ」
「全部話すまで、出られないってこと?」
怯えたようにクラウディアが尋ねる。
だが、
「いえ。一生出られませんわ」




