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悪役令嬢、洗脳と自分の関係を知る

誤字報告ありがたみ。

「エリーに影響されることを恐れた?」


クラウンとしてのエリーは呟く。

自分のことを名前で言うのは、なんだか不思議な気分だったが、残念ながらそんなことを気にしている場合ではなかった。


「はい。エリー様のように、聡明になることを恐れたようです。そのために、エリー様に失敗をさせようとしているようでした」


「エリーに失敗?」


エリーは考え込むように腕を組む。

エリーに失敗して欲しい理由は簡単に予想できた。


「エリーに失敗させ、それが理想とならないようにしたいのだな」


「そのようです。さらに作戦が失敗したときのため、王族としての考え方というのを教え、エリー様の考え方が王族にはそぐわないと言うことも教えているようです」


「ほぅ。随分と考えられた作戦だな」


エリーは腕を組んで感心したように声を漏らす。

その心の中では、敵の強大さを改めて感じていた。


 ーー戦闘面では私たちが勝てていたけど、これから先勝てるかは怪しいわね。そのためには、

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