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悪役令嬢、脳筋という評価に
試験を受ける。
基本的に、
「全部ほどほどに解けましたわ」
「「つまり満点ってことだね」
「……うぅん。それは私にも分かりかねますわ」
「エリーが満点以外って考えられないんだけど」
随分とプレッシャーをかけてクル。
ーーはっ!?まさか、プレッシャーをかけてミスを誘う作戦!?
そういうことならば、
「私ではなく、アロークスはもっと頑張らなければいけませんわよ」
「ん?なんで?」
「だって、大会で優勝したのにテストで悪い点数を取れば……」
クレアは視線を向ける。
それを受けて、アロークスの顔が引きつった。
「脳筋という評価は、あなたも嫌でしょう?」




