3051/3881
悪役令嬢、学会ではあまり
血眼になって過去の論文をあさる学会。
その成果もあって、
「そういえば、学会が魔法陣売るってな」
「あぁ。らしいわね」
「へぇ。そうなんだ。学会だし、クレアよりも沢山種類を出してきそうだけど」
ハイロラが少し心配そうに言う。
ただ、クレアは苦笑して、
「いやぁ。学会は最先端のものばかりだから大丈夫よ」
「ん?どういうこと?」
「最先端のもう誰も必要としてないだろう所の研究ばかりするから、普通の魔法陣なんてあまり残ってないわよ」
「あぁ。……なるほどね」
なんともかともそういう理由である。
とはいえ、実際学会があまり魔法を得られなかったのも事実。
「学会で売るのは5種類ぐらいだったはずだ」
「5種類!?……少ないね」




