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悪役令嬢、友達について報告を聞く
誤字報告ありがとうごぜぇます。
「クラウン様。こちらが、今回の資料です」
「うむ」
エリーに、ケモ耳の少女のサードが資料を渡してくる。
エリーはクラウンとしての姿で、その資料を受け取った。
仮面の中のエリーの表情は、最初から険しい。
そして、資料を見ながら、
「やはり、洗脳されているか」
と、憎々しげに呟いた。
なんと、第1王子のロメルは洗脳されていたのである。
勿論、他の王族も洗脳されている。
ただ、ロメルが1番洗脳が強いようだ。
「次期王であるし、駒にしたいのだろうな」
「そうでしょうね。ただ、それだけでもないようです」
「それだけではない?」
エリーは首をかしげる。
一体、王子を洗脳するのに、王になったときのため以外のどんな理由があるのだろうかと、エリーは考える。
「はい。どうやら、エリー様の影響を受けることを恐れたようです」




