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悪役令嬢、商品としての価値が
クレアが悩んでいること。
それは、
「魔法陣を使えばみんな等しく効果が出るのよね」
「それはダメなのか?」
「駄目ね。商品としての価値が示せないもの」
「商品としての価値?」
今回話を聞くのはガガーラナ。
やはりアンナリムでは恋愛以外は駄目なのである。
「今ファララ商会で売ってる基本的な魔法の魔法陣は、簡単にパクれるのよ」
「……まあ、そうだな」
「だから、あれを商売として売るに問題があるのよね」
「……結局金儲けの話か」
ガガーラナのメガジト目に。
がめついやつめ、とでも思っているかもしれない。
クレアはそれを完全に無視しして、




