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悪役令嬢、恋愛の話じゃないよ
カヤも魔法が更に強くなった。
だが、
「周りとの差は、そこまで開かない」
「ん~?クレアちゃん、難しい顔をしてるね」
「そうかしら?」
「うん。……私でよかったら話を聞くけど」
悩むところではある。
そこにアンナリムが声をかけてきた。
が、
「恋愛関連じゃないわよ」
「……あっ。うん。ダイジョウブダヨ」
「興味がないのが露骨に分かるわ」
アンナリムは恋愛話を期待していたようである。
片言なアンナリムにクレアは苦笑し、
「べつにそこまで難しい話でもないから聞かなくても大丈夫よ」




