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悪役令嬢、需要に供給が
魔法陣が欲しい。
しかし、なかなか手に入らない。
社会でそんな不満が溜まる中、
「おい!ファララ商会で!」
「ファララ商会で魔法陣を売ってるぞ!!」
「買いに行くぞ!!」
ファララ商会。
ハイロラの父親が会長を務めるそこで、魔法陣を描いた紙が売り出され始めたのだ。
当然のごとく客が殺到。
「ファイアボールを!」
「クリーンを下さい!!」
「ウォーターボールを!!」
種類は限られている。
しかしそれでも、日常生活の中で使う魔法も多かった。
「……ふふふっ。幾ら稼げるかしら」




