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悪役令嬢、帝国が動いた結果
クレアたちは市民大我役人を打ち倒すように誘導した。
では、当然ながら、それに帝国は対抗して何かするはずである。
「こちらが帝国が動いた結果のようです」
「ふむ。これは……・」
「役人を打ち倒すのは止められないと感じたようです」
「そのようだな。……ただ、ひどいな」
帝国の対応に関する報告書。
クレアの口から珍しくひどいという単語が漏れた。
「貴族との関わりを隠すため、役人の屋敷を燃やす、か」
「はい。とりあえず貴族と関係のあった役人は全員焼いたようです」
「そうか……」
「ただ、全てリブコールの手によって行なわれたため一切国が行なったこととは発覚していないようではあります」
クレアは報告書に目を通していく。
確かに効果的ではあると思う行動が多いが、
「手駒は失い続けている状況と考えて良いだろう」




