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悪役令嬢、各地の役人が
結局、証拠だけは兵士が持って行き、市民たちは解放される運びとなった。
とりあえず証拠は本物だろうという話になったのだ。
「やっしゃぁぁぁ!!!」
「俺たちの勝ちだぁぁぁ!!!!」
「「「「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」
盛り上がる市民たち。
彼ら彼女らは、自慢するように自身の功績を伝えてまわった。
国としては当然嫌な話のため噂が広まらないよう動くが、そも効果は限定的であり。
「おい。聞いたか?南の役人さん」
「ああ。あの人な。昨日やられたって聞いたな」
「西の役人さんもらしいぞ。あの人、盗賊とは繋がってなかったけど不正してたって」
「へぇ。あの人、いい人に見えたんだけどな」
帝国の各地で役人の家への襲撃が行なわれた。
襲撃されれば盗賊と繋がる証拠や、不正の証拠がざっくざっく。
「役人さんって、悪い人ばっかりだよな」




