悪役令嬢、支援の決断を迫られる
今日は19時に投稿できなそうなので、この時間に。
「決めなければならないのは確かですが、それはいまではないですわ」
エリーは先延ばしすることに。
だが、王族たちは逃さない。
「決めるなら今のうちがいいんじゃないか?教皇とのつながりは、お前も大事だと思っているんだろう?」
ロメルの食いつきは予想以上。
なかなかエリーを離してはくれなさそうだった。
ー-あれ?食いつきが強いわね。どうかしたのかしら?
エリーは少し不穏な空気を覚えた。
「……でしたら、説得していただきたいですわ。説得されれば、わたくしは支援いたしますし、説得されなければ、今のところ支援はなしということで」
エリーはそう言ってほほ笑む。
ロメルは顔をゆがませたが、渋々といった感じでうなずいた。
「え?なんか、僕が会話に混ざらないうちに、僕が説得しなきゃいけなくなってるんだけど!?」
説得しなければならなくなったイルデは、どこか困り顔。
エリーはそんなイルデに優しく言った。
「大丈夫ですわ。ここで説得できなかったとしても、まだまだ機会はあるのですから」
「……それ、説得できずに何年もかかるんじゃないかな?」




