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悪役令嬢、剣がなければ殴れば良いじゃない

剣がなければ殴れば良いだろう。

ターリルアントワネットができあがった瞬間だ。


「あんまり傲慢さの感じない言葉だけど」


「うん?どういうこと?……って、そろそろ決着が付きそうだよ」


「おっ。そうですの?」


友人たちと決勝戦をミルクレア。

その視線の先では、


「『ファイアァァァボムウウゥゥゥゥ!!!』」


「ぬおおぉぉぉ!!???」


「まだまだぁ!!『アイスラァァァァァァンスッ!!!!!!!』」


炎の爆弾。

そして、氷のヤリガターリルに襲いかかる。


直後、ターリルの姿がかき消えた。


「まあ、流石にね」


「良い勝負をした方ではあるよね」

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