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悪役令嬢、氷の壁は砕きました

決勝戦が行なわれる。

開始から早々ターリルは距離を詰めたものの、アロークスの魔法で阻まれている。


氷の壁は、


「ふんっ!!」


という気合いと共に砕いた。

パリンッ!とあっさり剣を振り下ろして砕いたのだ。


ただ、


「『ファイイアアアァァァァアロオオォォォォォ!!!!!」


「ぐっ!!」


「『ポイズンラアアアアアアァァァァァァァンスッ!!!!!!!!』」


「ぬおっ!?」


そこを砕いた瞬間を狙って、アロークスが猛攻を。

ターリルは避けることしかできない。


防戦一方な状況だ。


「やっぱり近距離しか持ってないのは不利よね」

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