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悪役令嬢、あっ引き分けで~す
クレアはデュランスの方が有利であったと話す。
それにデュランスは言葉を詰まらせる。
ただ、
「あっ。クレア。デュランス様。協議の結果、お二人は引き分けということになりました」
「「え?」」
「ですので、お二人とも3位です」
「「え?」」
2人の話は無駄に終わった。
本部の協議で引き分けになったのだ。
「な、なんてこと……」
「僕たちの話は一体……」
「では、決勝戦が始まりますので私はここで」
落ち込む2人を追いいて、大会本部の人は走り去ってしまう。
暫くその背中を見つめた後、
「ふふっ」
「ハハハッ」




