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悪役令嬢、ギリギリで、
「ハァハァ」
エリーは肩で息をしながら走る。
目の前には、屋敷が。
残り2分半。
「ん!警備が多い!?」
運悪く警備の交代の時間に当たってしまったようだ。
それによって、エリーは潜入に時間を食ってしまう。
残り40秒。
「ほっ!ほっ!」
エリーは窓枠に手を掛けながら、壁を登る。
そして、エリーの部屋に手が届く。
残り20秒。
エリーは部屋を見回す。
「誰も居ない」
人が居ないのを確認し、エリーは窓の鍵を開ける。
少し時間は掛かったが、開錠に成功。
残り10秒。
ゆっくりと足音を立てないようにベッドへ向かう。
残り5秒。
エリーはベッドの縁に手を掛け、
ポフッ!
柔らかい感覚が全身を覆い、エリーは睡魔に身を委ねた。
無事帰宅完了。




