298/3881
悪役令嬢、関係に困る
友達通しが仲悪いと、非常に面倒くさいですよねぇ。
「こんにちは。皆様」
「エリー。いらっしゃい」
すぐにお茶会の日はやってきた。
そして、その日は、
「皆様初めまして。私、イルデと申します。以後お見知りおきを」
イルデがお茶会に招待された日。
イルデは不敵な笑みを浮かべながら、王族たちに頭を下げた。
「お前がイルデか」
「ようこそ。僕たちのお茶会へ」
王族たちの目はどこか鋭い。
まだイルデを警戒している様だった。
「皆様、警戒心が強すぎますわ。もう少し隠す努力をしてくださいまし」
エリーはため息とともに言う。
イルデもその反応には苦笑を浮かべていた。
ー-私が初めて会ったときよりはマシね。
エリーは王族たちに初めて会った時の事を思い出しながら、今の状況と比較した。
「まずは、何から話そうかなぁ」




