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悪役令嬢、くぎを刺しておく

誤字報告ありがとうございます。

「…へぇ~。なるほどねぇ」


イルデが納得したような表情になる。

そんなイルデの表情を、エリーはお茶をすすりながら観察する。


現在は、2人の話し合い中。

エリーが事情を説明したところである。


「あまり大胆なことはなさらないでいただきたいですわ」


「まあ、僕としても市民の争いが起きることは望まないからね。従うとするよ」


イルデは、エリーのお願いをあっさりと受け入れた。

これは、エリーの努力の成果である。


エリーは、イルデと話し合う中で、教会をつぶすことの危険性を示してきた。

それも、イルデの怒りをそいでいくような形で。


できるだけ教会への危機感は持たせつつ、危険な思想は持たせないようにする。

そんなエリーの努力によって、


「でも、僕が次期教皇になることの支援を要請するのは良いよな?」


イルデは、教会をつぶすのではなく、自分で統制をとろうという考えに変わった。

ただ、


 ー-私のつながりも容赦なく使うとか、思想がかなり変化したわね。いろいろ教えすぎたかしら?私も利用されるなんて。

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