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悪役令嬢、お別れからの
「それでは、皆様。さようなら」
「「「ばいば~い」」」
お土産もかわせ終わり、エリーは王族たちに別れを告げた。
直後、
「メアリー。イルデに面会の要請を」
「はっ!了解です!!」
エリーは、専属メアリーに指示を出す。
その内容は、教皇の息子であるイルデとの面会要請。
ー-お茶会に出るときの口止めをしておかないと。
エリーは、お茶会でイルデが教会をつぶすなどと言ってしまうことを警戒しているのだ。
イルデが教会の内情を話してしまえば、正義感の強い第2皇子のアロークスなどは教会をつぶすことに協力してしまう可能性がある。
さすがに、王家と教会が争ってしまうと内戦が勃発しかねないので、それは阻止しなければならない。
2日後。
すぐに面会は成立した。
2人は月に1度くらいのペースで話していたので、不審がられることはなかった。
まあ、エリーからの要求というのは初めての事だったので、要請を受けた教会のモノは首をかしげたようだが。




