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悪役令嬢、海上ビジネスと飲食業
くぅ~。
きゅるるるるっ。
エリーの耳に、かわいらしい音が聞こえる。
振り返ると、第2王女のリファータと第3王子のエイダーが顔を赤くしながらお腹を押さえていた。
「あら。そろそろ食事にした方がいいかもしれないですわね。では、あちらに行きましょう」
エリーは操縦士に指示を出し、1つの船へ向かう。
船の前まで行くと、威勢のいい声が聞こえた。
「へい!いらっしゃいませ!」
船から応答する男。
その船は、食べ物を買うことができる飲食船だった。
「それじゃあ、マナフィッシュ揚げを8つ!」
「あいよぉ!」
その船は、魚の揚げ物を売っている店だった。
男は船内へ入り、しばらくすると戻ってくる。
「はい!ご注文通りだよ!」
「ありがとうございますわ」




