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悪役令嬢、こじれた関係を解消したい

「とは言っても、信用できないですわよね?」


「え?あ、いや、その」


エリーの問いかけに、エイダーはしどろもどろになる。

その様子が、友達は信用したいけど、どうしても本心から信用することはできない。


と、いった様子がくみ取れた。

そこで、エリーは提案を行う。


「でしたら。今度イルデとお話してみませんか?」


「お話?イルデと?」


「そう。話してみれば、イルデがそこまで悪い人でないことは分かると思いますわ」


エリーが言うと、エイダーは数度頷いて、笑顔になった。

そして、満面の笑みで、


「じゃあ、今度のお茶会にイルデを招待するように提案してみる!」


「ええ。頑張って下さい」


エリーはそれだけ言ってまた視線を海に戻した。

エイダーも釣られるように目を海に向ける。


「……あっ!見えてきた!」

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