表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

284/3881

悪役令嬢、こじれた関係を知る

「……」


エイダーは何も言わずにうつむいてしまう。

エリーは、これ以上踏み込んでも成果は出せないと感じ取り、あえて外側から攻めることにした。


「ねぇ。エイダー。私、何か嫌われるようなことをやってしまいましたの?私悩んでいるのですけど、さっぱり思いつかなくて。何かしてしまったなら、謝りたいんですわ」


感情に寄り添った言い方。

エイダーのような幼い子供、いや、大人でも、正論だけで探っても話をしてくれないことは多い。


そんなときにどうするかと言ったら、情に訴えかけることくらいだ。

エリーの言葉にエイダーは少し体を動かしたが、顔を上げることはない。


エリーは、安心させるようにエイダーに抱きついた。

すると、しばらくして、エイダーは絞り出すような声で言った。


「エ、エリーが。教会のイルデと最近仲が良いって聞いて。僕たち、教会とあまり関係が良くないから、嫌われちゃうんじゃないかと思って」


 ーーあっ!そこっ!?

エリーは心の中で驚いた。


ただ、その驚きは表面には出さず、エリーは優しい笑みを浮かべた。

そして、エイダーの頭を撫でる。


「大丈夫ですわ。イルデと最近会っているのは、教会との不和を解消するためですわ。イルデに、私たちと敵対しないように誘導するよう頼んでいるんですの」


実際そういう話もしているため、嘘ではない。

が、2人の話している本題は、それではない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ